靜心 shizugokoro

トップ    お知らせ・ブログ    山のいぶきの牛乳とヨーグルト

山のいぶきの牛乳とヨーグルト

山のいぶきの高村武志さんとはじめてお会いしたのは、東京の友人たちと連れ立って阿蘇へ行った時のことだったと記憶している。
昼食に阿蘇名物のだご汁を食べようと思い立ち、立ち寄ったのが、珍しい自然薯で作っただご汁を出す店だった。
そちらが高村さんのお父様のお店で、向かいには高村さんの乳製品の工房がある。
そして、デザートにとご馳走してくださったのが、山のいぶきの牛乳を使ったソフトクリームという贅沢。
子どもたちはもちろん、私たち大人も大喜びだった。
数ある阿蘇のソフトクリームの中でも繊細な口当たりと香りで、いまも記憶に刻まれている。
 
私は、あの時、ソフトクリームを手渡してくださった高村さんの笑顔を、もう何年もの月日が流れてもなお忘れることができない。
そして、その笑顔は本当にいつお会いしても変わることなく、柔らかにまわりを包み込んでくれる。
目の前の食べ物から、作り手の優しい表情が浮かぶというのはなんとも幸せな感覚だ。
山のいぶきの牛乳やヨーグルトをいただきながら、高村さんの笑顔を思い出すと、高村さんが牛や、一緒に働いている人たちや、お客様みなのことを真摯に考え、誠実に、妥協なく、本当に心を込めてもの作りをしていることが伝わってくる。

あの日、工房に案内していただき、お話をうかがった後、牛乳とできたてのざらめヨーグルトを試食させてくださった。
私は、農場でしぼりたての牛乳を飲むと、時になんとなく体が受けつけないと感じることがあるのだが、山のいぶきのそれは、濃厚なこくがありながらさらりとしていて、香りにもくせがなく、するすると喉を通ってゆく。
また、容器に詰めたばかりのヨーグルトはまだほんのりと温かく、じゃりじゃりとしたざらめが溶けきらずに残っていた。
なめらかなヨーグルトの底から思いがけず飛びだす、甘いざらめの食感はとても新鮮だった。
 
高村さんの乳製品は、私がいつも買い物をする熊本市内の産直市場に置かれているので、ちょっと喉がかわいたな、甘いものが飲みたいなと思う時には絶好のおやつだ。
牛乳、プレーンヨーグルト、飲むヨーグルト、ざらめヨーグルト、そしてミルクコーヒー。
いずれも濃厚さとさっぱりの両方のよさがあって、甲乙つけがたい。

もうだいぶ前になるが、私がさまざまなイベントを企画しているtaishojiのマーケットで、高村さんがヨーグルトを使ったソフトクリームを出してくださったことがあった。
静心でもご紹介をしている熊本市内のジャムとパフェの店、flavedoの鶴見くんの発案で、ヨーグルトソフトクリームと季節のジャムを組み合わせたものだったのだが、それはまさしく夢のようなおやつだった。
ああ、こんなに素敵なソフトクリームってあるのだろうか?
そして、いつか、熊本市内でもまた、気軽に高村さんと鶴見くんのコラボレーションのソフトクリームが食べられるようになるといいなあと勝手に夢想している。 

これからの季節、新緑を眺めていると、私は不思議と体が牛乳やヨーグルトを欲するようになる。
冷蔵庫に山のいぶきのあれがある、と思うとうれしくなる。高村さんの手から生まれた、幸せの塊のようなその味を、ぜひみなさんにも知っていただけたら、私は手放しでうれしい。

細川亜衣

山のいぶき 山吹色のジャージー牛乳とヨーグルトセット
山のいぶき よくばりセット
ONLINESHOP

2021.04.12